しがさかのブログ

関越・羽越ウォーク(神奈川県〜秋田県)の記録など

関越ウォーク 街道ルート 14. 猿ヶ京〜二居

2016年9月17日(土)

三国街道

距離: 22.7km

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新幹線と関越交通バスを乗り継いで猿ヶ京へ。そこから続きを歩きました。

 

猿ヶ京バス停を出るとすぐに国道17号は右にカーブ。そのカーブが終わるところで斜め左に進み、国道17号を離れます。

 

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温泉街を抜けると山道に入り、吹路宿に向けて上っていきます。

 

吹路で一旦国道17号に出ますが、集落を抜けきらないうちに再び斜め左へ。県道261号で永井宿に向かいます。

 

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永井宿郷土館を見学。これから三国峠を越える旨を係員に伝えたら、峠越えの道である三国路自然遊歩道について詳しく教えていただけました。三国路自然遊歩道ではヤマビルとクマに注意です。

 

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永井宿郷土館から少し歩くと永井宿本陣跡があります。

 

永井の集落を抜けると国道17号と合流しますが、その先の右カーブが終わらないうちに三国路自然遊歩道の入口が見えてきます。

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ここから三国路自然遊歩道に入り、三国峠に向かいます。標高はおよそ820mです。

 

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しばらくはこんな感じの広めの山道だったような気がします。マウンテンバイクに乗った人も見かけました。

 

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山の中ですが、十字の交差点が途中にあります。三国峠に向かって右が猿ヶ京に至る治部歩道、左が法師温泉に至る九十九曲りです。ここの標高はおよそ1,240mで、三国路自然遊歩道に入ってから420m上りました。

 

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交差点には大般若塚があります。三国峠で風雪などによって命を落とした人々を供養し、ここによく出るといわれていた妖怪を封じるために建てられました。

 

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三国峠に近づくと、道が狭まります。

 

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三国路自然遊歩道に入ってから2時間20分で三国峠に到着。御阪三社神社があります。近くに「三国峠 1244m」と書かれた札がありますが、地形図を見ると標高はおよそ1,300mのようです。標高を1,300mとすると三国路自然遊歩道に入ってから480m上ったことになります。

 

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三国峠を越えた人々」の名前が彫られた石碑。坂上田村麻呂上杉謙信伊能忠敬川端康成というように、様々な時代の人が挙げられています。

 

しばらく休憩してから三国峠を出発。ここからは新潟県です。

 

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三国峠から30分で国道17号に出ました。国道17号を離れてから三国峠までが2時間20分だったのに比べるとかなり短かったです。

ここは三国トンネル(国道17号が県境を越えるトンネル)の出口でもあります。標高はおよそ1,080m。三国峠から220m下りてきました。

写真奥に写っているのは新三国トンネルの工事現場です。新三国トンネルは狭くて古い三国トンネルに並行して整備されているトンネルで、2022年春頃に開通する見通しです。

 

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国道17号に出た後もどんどん坂を下っていきます。

 

国道17号を2kmほど進むとホテル街があります。苗場スキー場で有名な場所ですが、三国街道の宿場の名前は浅貝でした。

 

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浅貝宿の本陣。現在は旅館となっています。

 

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スキーの季節ではありませんが、観光客が多かったです。高崎を発ってから一番の賑わいでした。

 

浅貝宿から先もしばらくは国道17号です。途中で上り坂になりますが、浅貝宿を出てから3本目のスノーシェッドの出口付近が火打峠(標高およそ980m)で、そこからは下り坂です。高崎方面の車線に登坂車線が追加され、カーブが少なく広々とした道が続きます。車で走ると気持ちよさそうですが、途中の山鳥原公園で国道17号から離れました。

 

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二居川を渡り、山鳥原遊歩道を進みます。

 

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遊歩道を抜けると二居の集落に入ります。ここも三国街道の宿場でした。

 

この日のゴールは二居。上の写真に泊まった民宿も写っています。続きは次回です。

関越ウォーク 街道ルート 13. 中山〜猿ヶ京

2016年9月4日(日)

三国街道

距離: 22.7km

経路: 関越ウォーク 街道ルート 13. 中山〜猿ヶ京 - Google マイマップ

 

中之条町内の旅館からバスで中山本宿に移動し、続きを歩きました。

 

バス停から1.2kmで新田宿経由の道と合流。続けて県道36号とも合流します。

 

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県道36号の登坂車線が始まった少し先に街道一の清水があります。長岡藩主のお気に入りの水でした。

 

トンネルの手前で斜め左に入って県道36号から離れます。その先は細い峠道を上っていきます。

 

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塩原太助馬つなぎの松です。今あるのは2代目で、初代の松は2006年に枯れました。

塩原太助が故郷の新治村から江戸に出る際、ここで愛馬「あを」を松に繋いで別れたといわれています。彼は後に大商人になり、公共事業への巨額の投資も行いました。

 

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塩原太助馬つなぎの松から少し進むと金比羅峠があります。 標高はおよそ820m。高山村からみなかみ町に入ります。

 

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峠を下った後、村主八幡神社に立ち寄りました。写真左側の欅は目通り6.7m、高さ24mの巨木で、樹齢600年らしいです。

 

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村主八幡神社から県道36号を西に1.2km進むと塚原宿の石碑があります。

 

塚原宿の石碑を見たら今度は東へ。国道17号に出て赤谷川を渡りました。

 

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赤谷川を渡ってから西に2.3km進むと塩原太助翁記念公園があります。写真は「塩原太助翁之碑」と「塩原太助と愛馬あお別れ之像」です。塩原太助の生家はこの近くにあります。

 

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国道17号を進み、下新田交差点、今宿交差点、布施交差点を通過。それぞれ宿場の名前が交差点の名前になっています。最後の布施交差点で左折して国道17号から離れました。

 

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布施交差点から1.1km進むとスノーシェッドがあります。この中で猿を見ました。

 

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坂を上っていくと須川宿です。この道は1996年に歴史国道に指定され、それに伴い三国街道としての姿を復元する整備事業も行われました。この辺りは「たくみの里」とも呼ばれており、そば打ち、こんにゃく作り、竹細工、木工、和紙、陶芸など多種多様な体験工房があります。

 

逆桜バス停付近からは国道17号。しばらく赤谷湖に沿って進みます。

 

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相俣交差点の手前に千葉市の標識があって驚きました。ここを歩いた当時は知りませんでしたが、相俣交差点を右折して県道270号を入っていったところに高原千葉村という千葉市の施設があり、市民ロッジ、青少年自然の家、林間キャンプ場などを備えていました。2019年3月に廃止されましたが、2020年9月〜11月には施設譲渡先のみなかみ町によって期間限定でキャンプ場が運営されました。

 

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相俣交差点を通過。相俣も宿場の名前です。奥にコンビニが写っていますが、国道17号を下り方面に走る場合、ここが群馬県で最後のコンビニです。ここを過ぎると、越後湯沢の市街地に近づくまでの38kmの間、コンビニはありません。

 

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赤谷湖。1952年〜1959年建設の相俣ダムによってできたダム湖です。

 

赤谷湖を西に回り込むと猿ヶ京宿です。現在も温泉街が広がっています。

 

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猿ヶ京には関所もありました。その跡が資料館になっています。

 

猿ヶ京バス停がこの日のゴール。関越交通バスで後閑駅に出てJR線の普通列車で帰りました。

関越ウォーク 街道ルート 12. 渋川〜中山

2016年9月3日(土)

三国街道

距離: 19.1km

経路: 関越ウォーク 街道ルート 12. 渋川〜中山 - Google マイマップ

 

今回は高崎から数えて3番目の渋川宿から7番目の中山宿までです。「11. 高崎〜渋川」の3日後に歩きました。

 

渋川川原町郵便局付近から県道35号を北上。2.5kmほど歩くと金井宿です。今は途中に上信自動車道の金井ICがあります。

 

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金井宿の本陣(公家、大名、幕府の役人など、身分の高い人が宿泊するための施設)があった場所です。今は児童公園になっています。

 

県道35号をさらに進み、下川島交差点で右折。県道36号で吾妻川を渡ります。

 

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吾妻川下流側を撮影。三国街道が吾妻川を渡る杢の渡しもここより少し下流にありました。

 

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北群馬橋交差点を右折して国道353号を進むとこんな看板が見えてきます。北牧宿です。

 

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北牧宿の看板の前で右の道に入ると杢の渡しがあった場所に出られます。

 

吾妻川から離れて今度は山の方へ。子持郵便局を過ぎると急な上り坂になります。

 

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坂の上の丁字路に道標があります。仏体の右に「右江戸道」と書かれているらしいですが、「江戸」の部分は読めませんでした。

 

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道標を見ていると、通りかかった人に歴史好きと思われて中ノ峯古墳を紹介されたので、少し見てきました。榛名山二ツ岳の爆発で軽石に埋まったので、形がよく残っているそうです。

 

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古墳を見た後は県道36号へ。横堀宿にも北牧宿と同じような看板があります。

 

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横堀宿の一里塚です。

 

この先は中山峠に向けて急な上り坂が続きます。ほとんど県道36号に沿って歩きましたが、渋川市横堀野球場付近など、県道から外れることもありました。

 

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県道36号には路面に溝が掘られた区間があります。メロディーラインです。自動車で走ると「星に願いを」が聞こえます。

 

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渋川市から高山村に入って少し進んだところで撮った写真です。このストレートのほぼ真下を上越新幹線が通っています。上越新幹線の最高速度は240km/hですが、この辺りではカーブのため160km/hに減速します。

 

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中山峠。標高はおよそ720mで、横堀宿から410m上ってきました。全11日の三国街道ウォークのうち、暑さが一番印象に残っているのがこの中山峠です。

 

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峠からの下りは中部北陸自然歩道に指定されています。

 

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県道36号から少し外れてこんな林道も歩きました。

 

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中山宿本宿の本陣跡です。中山宿には交替制で業務を営んでいた本宿と新田宿があり、今回は本宿経由の道を歩きました。なお、中部北陸自然歩道に指定されているのは新田宿経由の道です。

 

国道145号の本宿交差点に出たら中山本宿バス停はすぐそこです。この日はここでゴール。中之条町にある旅館に泊まって続きは翌日に歩きました。

 

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おまけ: この日は渋川6:50発、中山13:20着と早い時間帯に歩いたので、旅館にチェックインする前にバスや電車に乗って色々見てきました。

 

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道の駅中山盆地の近くの田んぼアート中之条駅に行くバスの車窓から見ました。

 

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中之条駅の近くで伊勢町祇園祭が開催されていました。

 

吾妻線に乗って長野原草津口にも行ってきました。2014年に川原湯温泉の前後の区間で付け替えられた新線の様子を見るためです。

 

中之条に戻って再びバスに乗車。バスを降りてから旅館までの道は真っ暗でした。それではまた明日。